アレンジ力

落語を聞き始めて10年以上のキャリアがあり、今でも月1回は寄席に顔を出しています。以前落語教室に入り約1年修行に励み、その会の発表会でトップバッター前座見習いとして3つの小話を、喉がカラカラになりながら「かーちゃんパンツ破れたよ、またかい」みたいに噺、会場が凍り付いた経験を持っています。
この度の日経ホールで行われた、春風亭一之輔桂宮治2人会は最高に良かった。
特に、一之輔師匠の「初天神」は、後半戦、大岡越前が出てくる、すばらしいアレンジで、金坊にやりこめられる、おとっっあんの面白さが、越前が出て、反対に金坊がやり込められる展開には目からうろこの発想でした。このスバラシイ編集力、アレンジ力が、古典落語を現代に生き生きと、よみがえらせる無限の魔法のようで衝撃を受けました。
桂宮治さんもアレンジを発揮して、なるほどと思う切り口が多くみられ、さすが元トップの販売員と感じ入りました。細かいギャグがトップ販売員時代の現場経験から引き出しに多くの技があるのだと感じました。
一之輔師匠の、大きな構想力は、今、全ての業界に必要な事だと思います。
切り口を変え、組み合わせを変え、さらにオチはしっかり持ってくる。
うーんスバラシイ。本当に、その現場に居てよかったと感じた時間でした。